2014年10月25日 土曜日
日本歯周病学会に参加してきました
H26年10月19日(日)に
神戸国際会議場で行われた
第57回秋季歯周病学会に
参加してきました。
今回の学会のテーマは『歯周病学 温故知新』でした。
現在、一般的に行われている治療も今までの先生方の取り組みの下に発展してきたのだと改めて感じました。
その中でも専門医教育講演では60年近く現役で、宮内庁の御用掛をされていた先生の講演でした。
演題は『歯槽骨の再生はどのようにしたら起こるか』―新付着を獲得するためには というもので、簡単に言うと、再生治療を併用しない外科治療のみでは歯周病によって失われた骨は再生するのか、しないのかという論争が昔からされていたのですが、その経過と結果をお話しされていました。
歯周病治療の分野も検査機器の発展と、再生療法に用いる材料の開発などの発展により、歯周外科治療のみでも骨の再生が起こることが明らかになりました。
そしてさらに再生治療を併用するとさらに多くの骨を形成することも現在ではわかってきています。
ただ骨の溶け方や程度によっても骨の再生の量に差が出てくることもあり、しっかりと適応を見極めていかなくてはいけないのも事実です。
60年現役の先生のお話ということもあり、治療の経過がどれもとても長く、年月を経ての予後に関して大先輩の講演は本当に身になるものでした。
また今回の学会では専門医の更新がありましたが、審査を終え、無事に更新することができました。
これからも、地域の皆様に貢献していけるよう研鑽を積んでいきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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