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2018年1月20日 土曜日
ミュータンス菌は虫歯をつくって何の得があるの?
今回は子供から高齢者まであの恐怖の痛みを引き起こす虫歯についてのお話です
虫歯を放置してあのズキズキする痛みを体験した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
歯医者が診療していない夜中にズキズキ、鎮痛剤も効かないズキズキ本当に嫌ですよね。
一体ミュータンス菌はなぜ私たちにこんな仕打ちをするのでしょうか?今回はそのお話です。
幼稚園や小学校低学年では、お口の中の虫歯菌が虫歯を作るんだよと教えられ、高学年になると虫歯を作るミュータンス菌が磨き残しや、食べかすを餌に酸を作ってその酸が歯を溶かしてしまうんだよ。だからしっかり磨こうねと教えられますよね。
なぜ食べカス(糖)から酸を作って歯を溶かすのか?歯を溶かして菌にとって一体どんなメリットがあるのかというと、じつは菌が糖から酸を作るということに意味があるのです
私たちが毎日ご飯を食べてエネルギーを得ているように菌も同様に生きていかなくてはなりません。
なぜ菌が酸を出すかというと生きるためのエネルギーを作っているのです。
菌がエネルギーを作ると乳酸ができてしまうので、結果的に虫歯を作るほうに行ってしまいます。
そうなると皆さんの歯はどんどん溶けて虫歯だらけになってしまいそうですが、実際はそんなことはありません。
これは酸性食品や甘いものを摂取すると歯の表面の㏗が酸性に傾きますが、唾液により時間とともに中和されていきます。
そのためそう簡単には虫歯にならないのです。
しかし常に甘いものを食べているとpHが下がった状態が続くので虫歯になりやすくなります。
ミュータンス菌は虫歯の原因ではありますが、ほかに唾液の量、歯質の強さ、食事傾向、歯ブラシの回数などにより虫歯のリスクは大きく変化します。
ミュータンス菌は私たちに痛い思いをさせようとしているわけではないことはわかりましたが、結果的に磨かないと虫歯になってしまうことにはかわりがないのでやはり食事のあとはしっかり磨くことをお勧めします