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2020年2月15日 土曜日

キシリトールチョコレート

バレンタインが終わりましたね。本命チョコ・義理チョコ・友チョコ 皆さんはいくつもらいましたか。loveletter

当クリニックでも歯科医院らしく虫歯にならないチョコを取り揃えてみました。(好評につきバレンタイン後も継続販売中ですpresent

さて、キシリトールガム、キシリトールチョコ(チョコは珍しいかもしれませんね)いろいろな商品がありますが、そもそもキシリトールって何?ということで今回はキシリトールのお話です。

キシリトールは人工ではなく自然界に存在する天然の糖アルコールの代用甘味料です。
果実や野菜にも含まれている成分ですが、商品として作り出す際はカバノキなどから作られています。
・砂糖と同等の甘さを持つ
・冷涼感がある
・摂取してもインシュリンに作用しないので血糖値に影響を与えない
・カロリーは砂糖の75%
・アメリカ・カナダ・ヨーロッパなどで医療用に認可されておりFAO/WHO合同食品規格委員会より『1日の許容摂取量を特定せず』というランクのカテゴリーの食品として登録されています
・軽度の下剤としての効果もあり食品のパッケージの裏に多量摂取でお腹がゆるくなることがありますと記入されています。
このような特徴のあるキシリトールですが、歯科的にお勧めしたい理由を挙げたいと思います。

1.歯を溶かす酸を作り出さない
通常虫歯のメカニズムは虫歯菌(ミュータンス菌)は砂糖を分解し、酸を作り出します。その酸が歯質を溶かし虫歯になります。ところがキシリトールはミュータンス菌によって分解されないため酸を酸性しません。

2.ミュータンス菌の活動を抑える・プラーク(歯垢)の抑制
それどころかミュータンス菌はエネルギーを使ってもキシリトールを体内に取り込みますが利用できず、体外に排出します。これを何回もくりかえします、エネルギーを無駄遣いしてしまうことによりミュータンス菌は増殖やプラーク(歯垢)形成を抑えられてしまいます。

3.唾液分泌作用の促進
口腔内で味覚を刺激し唾液分泌を促進し、プラーク(歯垢)の形成を抑制します。

4.歯の再石灰化を促す
キシリトールはカルシウムと結合し歯の表面の再石灰化を促します。

食べないより食べたほうが虫歯にならないならキシリトールチョコ食べないわけにいかないですよね。
ただし、チョコレートは脂質もあるので歯磨きをしなくてもいいというわけではありません。

しかし、虫歯になるからチョコは食べちゃダメと言われて育った私たちの子供の頃と比べて、現代の子は虫歯予防のためキシリトールチョコ食べなさい!!と言われてもいいですよね。羨ましいですcherry
ただ気をつけていただきたいのはキシリトール100%とキシリトール配合は異なります。よく見ると砂糖が入っていることも・・。成分表をよく見て購入するようにしてくださいね。