歯周病専門医のいる歯医者は浦和のナカニシデンタルクリニックへ

歯が痛い、しみるなどの口内環境のことならお任せください

BLOG

2017年6月27日 火曜日

第35回臨床歯周病学会に参加してきました

2017年6月24日・25日に大阪国際会議場で開催されました、第35回日本臨床歯周病学会に参加してきましたclover
期間中は院長不在にし、大変申し訳ございませんでした

今回の大会のテーマは『歯周病患者におけるインプラント治療』でした。

基調講演では東京医科歯科の歯周病学分野の教授である和泉雄一先生のお話を伺うことができましたlovely

研究の内容に関しては専門的になるため詳しくは載せませんが、インプラント治療に関して患者様に知っておいてもらいたい情報としてはインプラント治療のリスク因子、つまり成功する、長期的に安定できるか否かを左右するものとして、口腔清掃状態、喫煙、アルコールの消費、歯周病の既往、コントロール不良の糖尿病、遺伝形質などがあります。歯周病患者さんは歯槽骨が溶けているためインプラントを埋入(埋め込むこと)も困難で、埋入してもインプラント周囲炎の発症率が高く、インプラントの失敗につながりやすくなります。またメインテナンスに通院されていない患者様は定期的に通院されて、メインテナンスを受けている方にくらべて5倍インプラント周囲炎の発症が上昇しますchick

インプラントは埋入して終わりではなく歯と同じようにメインテナンスが必要です。いちどインプラント周囲炎に罹患すると治療が困難になります。

みなさんも症状が出る前に定期的に受診しましょう。

今回学んだことを生かしまた臨床に生かしていければと思っております

記事URL

2017年6月17日 土曜日

子どもの仕上げ磨き

こんにちはmist
今回は子供の歯について。ただでさえ忙しいのに子どもの歯磨きで悪戦苦闘sweat01しているおうちの方の力に少しでもなれたらと思い実体験を交えてお話しさせていただきたいと思います。
子供の歯は大人と構成成分は同じですが成分の割合が違うため、虫歯になると進行が早く、気づかないうちに虫歯ができていて、固いものをかんだ時に歯が欠けたと言って口の中を見てみると歯にものすごく大きな穴が開いていて真っ黒になっているなんてことがあります。
小さい子の虫歯予防のためにはおうちの方の仕上げ磨きがとても重要になってきます。
具体的にどうやるのですか?いつごろから?いつまで?自分では磨いても仕上げ磨きをさせてくれません。
いろいろな報告がありますが、自分の子供の話をさせていただくと、うちには今1歳半、5歳の子がおります。
歯磨きを始めるのは歯が生え始めたタイミングでいいと思います。
最近は大人の口腔内細菌が移行しないように、両親(もちろんおじい様、おばあ様も)とお箸やスプーンなど子供と分けて使ったりされている方が多いと思いますし、どんなに我が子がかわいくてもお口ではなくほっぺにキスheart01されている方もいると思いますので赤ちゃんの頃は虫歯のリスクは低めと考えられますが、それでも菌は定着してしまいますし何より口に中に食べ物以外のものが入って来る感覚はよくわからないうちに慣れさせてしまうのが一番です。初めは3秒ぐらいでもok
お子さんがもうある程度大きくなってしまった!昔は嫌がらなかったのに成長と共に(魔のいやいや期)歯磨きしてくれなくなった!というお子さん。
まずは家族の人が歯磨きしている姿をとにかく見せる!洗面所で立ってやっていると小さいお子さんは見えないので、ソファーに座って大人が磨いていると間違いなく興味津々にやってきます。小さな子なら大人がやっている行動は必ずまねしたがります。
いろんな人が毎日やって当たり前なことなんだということを見せて示しましょうcherry
歯ブラシを口に入れていやがるようなら、フッ素入りの甘いフレーバーの磨き粉をつけてあげてください。
うがいはある程度にならないとできないので小さなお子さんな場合はゲルタイプや泡立たないタイプの物がおススメです。
もともと口に入れても問題ないものなので多少なら飲み込んでも大丈夫です。
一人で磨くときも立ち歩いて磨くのだけは絶対させないでください。
1歳半ぐらいであれば怖い顔でしつこく『座ってangry』といえば理解できるようになりますsmile
立ってしまうようであれば、本当に危険なので取り上げてくださいね。
あとはコツとしてはとにかく機嫌のいい時に行ってくださいup
初めからしっかりやろうとしなくても大丈夫なのでまず慣らすところから始めてあげてください。
次に仕上げ磨きですが、我が家の子ども(1歳半)は自分で行う、ゴロンとするところまではいいのですが、仕上げ磨きの時、自分でやりたい気持ちが強すぎて仕上げ用の歯ブラシを自分で持ちたがり、取り返すと大号泣するのでゴロンとした状態で自分用の歯ブラシを持たせ、自分で磨いてもらいつつ隙間から親が仕上げ磨きをする!です(口の中に歯ブラシ2本!)。
この時もとにかく時間をかけないがポイントで、虫歯になりやすいところから磨いていくのがいいと思います。
まず、上下左右の奥歯のかみ合わせ、奥歯の頬側の歯肉と歯の境目、上の前歯の歯と歯の間に毛先を入れて磨きます(左右の乳中切歯間、乳中切歯と乳側切歯の間)を磨き、時間がありそうだったら細かいところを磨きます。
下の子の場合、上の子が仕上げ磨きをされるのを近くで見ていますので、比較的やるのが当たり前なんだと考えているようです。
ちなみに上の子が小さかったときは好きなテレビやDVDが観られるような状態でゴロンとさせ、意識が集中している間に済ませる。しまじろう(宣伝ではありません)の歯磨きDVDをみせながらにやっていました。
歯医者の子供だからすんなり仕上げ磨きをさせてくれるわけでもなくcoldsweats02やはりそこは試行錯誤の日々を送っております。
また、いつまでというお話に関してはお子様の成長により個人差があると思いますが、きちんと歯磨きの重要性を分かっている子なら小学校低学年ぐらいまででもいいかもしれませんが、中学年のお子さんでもたまにはチェックしてあげてください。そろそろ恥ずかしいよイヤだよと言われる時期になってしまいそうなので微妙なところではありますがeye
そして最近ニュースにもなっていますが、歯ブラシを咥えて走ったり、ふざけたりするのは本当に危険です。先日小学校6年生のお子さんでも実際そういう事故がありました。
その子は座っていたのですが、歯ブラシを咥えて振り向いたら思っていたより近くに壁があり、壁に歯ブラシがあたり口腔内に刺さってしまったとのことでした。傷は毛先の半分ぐらいまで刺さってしまった状態でした。
このような事故は大人でも十分起こる可能性がありますので十分注意してくださいね。
子育てはやることが多くて大変で歯磨き、仕上げ磨きにそんなに時間と労力使えないという方もいらっしゃるかもしれません。歯磨きに関しても歯医者さんの言っていることは理想的なお話と捉えて常識の範囲内でアレンジしたり工夫したりするといいと思います。

記事URL